ガーネット 和名は「ざくろ石」

真っ赤な粒状の結晶がびっしり並んでいる様子がまるでざくろのようだから こう呼ばれていますが魅力的な名前です。
Garnetという言葉もラテン語の「ザクロ」からきています。
子供のころその辺の石を割っても出て来るざくろ石は一番好きな宝石でした。

ガーネットは大家族です。
同じように種類の多いトルマリンと並んでバリエーションが多く
大きく別けただけで7種類もあります。

   また例によって日本の宝飾業界では混同が多く、売っている人達も
系統だって理解している人はほとんどいません。

種類が多いのは組成と着色原因によって分かれているからで
一番遠い者同士は親戚といってもほとんど他人という感じです。
ですからここではジュエリーとして私達が見る機会が有るものに限って
お話しましょう。

まず
■ アルマンダイト

■ とにかく一番多いのはこれで世界中で採れます。

海岸の砂が全部これというところまであって宝石から紙やすりまで
幅広く利用されています。

マット仕上げにこの砂を使っています。
砂粒1つ1つが小さな結晶でキレイなものです。

最近はエアーでガラスビーズを吹き付けるのが一般的ですが
水に浸したこの砂をコップですくって上から落としてつけたマット肌は
アンティークな雰囲気に仕上がります。

色は熟成の進んだ赤ワインそっくりで鉄分の為に黒味があるのが普通です。
その為やや古くさい印象があって最近はあまり使われなくなりました。

アルマンダイトの名は成分からきた名前ですが覚えにくいので
 産地の1つの地名から「モザンビーク・ガーネット」と
呼んでいるところもあります。

■パイロープ:
同じクロム発色のためレッド・スピネルやルビーのような赤ですが
ややくすんだ色調です。

■ロードライト:

いま日本でガーネットのジュエリーといったらほとんどこのロードライトでしょう。

黒みが無く少しピンクとムラサキの入った明るい色でワインのヌーボを
ロウソクで透かして見た色にそっくりな若々しい赤です。
価格はやや高くアルマンダイトの2~3倍はします。

ちょうどアルマンダイトとパイロープの中間の性質でまさにイイとこ取り。

■ グリーン・ガーネット

グロッシュラーガーネットという大きな一族の1人で「ツボライト」とも
 言われます。

 エメラルドを派手にしたような非常に美しいグリーンでよく光ります。
比較的安価なガーネット一族では飛び抜けて高価です。

 グロッシュラーという名は「すぐりの実」のラテン語から命名されました。
まだ青いすぐりの実がびっしり並んだ様子がよく似ていたのでしょう。

 ガーネットは他にもスペサルティン、ウバロバイト、アンドラダイトなどがあります。

 ガーネットは地味ですがとてもノスタルジックな魅力に溢れた宝石です。
手頃な価格で買えるアルマンダイトの大きなカボッションを覗き込んでいると子供の頃の思い出が蘇って来るようです。