ジュエリーリフォームの実際について
ジュエリーリフォームにはいくつかの方法があります。
現在、リングやペンダントになっていて、宝石をはずして新たにリングなどに作りかえる場合、
1) キャスト枠(半製品)を使う
現在、宝飾品市場に出ている製品の95%以上はあらかじめキャスト(鋳型の半製品)で作り上げた枠に宝石を留めて、細部を仕上げてから製品にしています。
この方法ですと、型をつくっておくと、50~100単位で一度に作れますので、コストは低くできます。リフォームでもこの空枠のメーカーと提携してキャスト枠をご提案させていただくことも多いです。
これは、カタログから選ぶこともできます。
2) 手作り
これはお客様よりデザインの希望をお伺いしてデザインを決定して、職人に加工を依頼する方法で、完全な手作りと、ローストワックスといって注文いただいたそれだけの型を作って、それから鋳造してから仕上げる方法の2通りがあります。
ジュエリーリフォームの問題点
ジュエリーをリフォームされる場合はいろんな動機があると思います。
家族が残してくれたものを、自分が使いたいから作り替える、自分が以前に購入したものだけど、デザインを変えたいなどなど。
ただ、それをリフォームするということで、宝飾店の店頭に持っていった場合、多くの方が体験するのは、きちんとジュエリーリフォームを対応してもらえることが少ないということです。
それは、どんなことかといいますと、
一、 ほとんどの宝石店は販売重視なので、ジュエリーリフォームに対して、また、従業員も対応できるようには教育されていない場合がある。
二、 リフォームの場合、出来上がるまでに時間がかかるので、多くの宝石店はリフォームよりもすぐに販売、回収につながる商品販売を進めるお店もきちんとした体制がとられていないお店が多い。